細胞膜を構成するアラキドン酸は脳の健康をサポート
私たち人間の体は、六十兆個ほどの細胞によってできています。そして、それら一つ一つの細胞がそれぞれ細胞膜によって形作られているのです。実は、これら非常に大事な細胞膜を構成する重要な成分がアラキドン酸であると言われています。
特に、私たちの脳に関して言えば、その細胞膜を構成するリン脂質には非常に多くのアラキドン酸が含まれています。その固まりにくいという性質が十分に発揮されて、脳独自の持つ柔らかい構造が維持されているというわけです。test
基本的に、私たちの脳の中ではたいへん多くの情報が常に伝達されています。細胞膜が柔らかければ柔らかいほど、それらの情報をスムーズに伝達することができるでしょう。このように柔らかく良い状態を保つ上で欠かせない成分がアラキドン酸なのです。
アラキドン酸は、基本的に、人の体内で作り出される量が非常に少ない物質であると言われています。加えて、年を重ねるにつれて、体内における合成量が減少していくという特徴を持っています。さらに、乳児や幼児の場合は、体内でほとんど作り出されることはないと言われています。そのため、食事などで補う必要のある必須脂肪酸として知られています。
このように大切な脳の働きをサポートしてくれる大事な物質であるため、是非とも積極的に摂取するようにしたいものです。アラキドン酸を適量摂取しているならば、集中力や記憶力といった脳に関係する活動分野を高いレベルに保つことができるようになるでしょう。